地球温暖化について


 世界に国はたくさんありますが、世界中の全ての人々はたった一つの地球の上にいます。

 経済も環境も今のうちに基礎からどんな事があっても崩れないような感じに治していくと、これからの人々も安心。(プラス思考)
 今治さないで、将来治るのかといえば、地球環境はすぐにとりかからないと、そんなにすぐになおるわけもない。

 さすがに最も大きい事柄なので、世界中で協力しなければならない。

 経済も基礎にあるが、地球がもっとも基礎だと思います。

 世界各国の神話も地球がなければ語れません。





アル・ゴアさん 不都合な真実 より
「ありのままの地球を見ること、つまり永遠の沈黙の中に漂う、その小さく青く美しい姿を見ることは、  自分たち自身、みなこの地球の乗客なのだと知ることだ」




  地球温暖化をめぐるありがちな10の誤解


誤解その1

「人間が地球の気候変動を引き起こしているのかどうかに関して、科学者の意見は一致していない」 という誤解

 実際には、科学的な意見は「人間の活動が地球の気候を変えている」ということでしっかり一致している。
 圧倒的多数の科学者が、「地球はどんどんと暖かくなっており、この傾向の原因は人間である、温室効果ガスを大気中に排出し続ければ、温暖化はますます害を及ぼすものになる」ことに合意している。



誤解その2

「気候に影響を与える可能性のあるものはたくさんある。だから、二酸化炭素だけを取り出して心配すべき理由はない」 という誤解

 気候は、太陽の黒点や水蒸気など、二酸化炭素以外にもさまざまなものの影響を受けやすい。
 しかしこのことは、私たちが二酸化炭素などの人間の影響による温室効果ガスに真剣に気をつけなくてはならないことを示しているにすぎない。
「歴史を通じて気候システムはつねに、さまざまな自然の変化に影響を受けやすいことがわかっている」ことは、危険信号として受け取るべきである。
 私たちは、 自分たちがもたらしている前例のない大きな変化にしっかりと注意を払わなくてはならない。
 私たち人間は、自然のいかなる力よりも大きな力を持つようになっているのだ。



誤解その3

「気候とは、時の経過とともに自然に移り変わるものだ。だから、私たちが今見ている変化はどれも、自然の周期の一環にすぎない」 という誤解

 確かに気候は自然に変化するものである。年輪や湖の堆積物、氷床コアなど、過去の気候の変遷がわかる自然の特徴の研究から、科学者は、気候が、急速な変化を含め、歴史を通じて変化してきたことを知っている。
 しかし、そのような変化が起こった際の自然な二酸化炭素濃度の変動はどれも、私たちが現在引き起こしているものより小さい。
 南極の深いところから取り出した氷床コアを調べると、現在の二酸化炭素濃度は過去65万年間で最高であることがわかる。
 つまり、私たちは、自然に生じる気候の変動幅を外れているのだ。
 大気中の二酸化炭素が増加すると、気温が上昇する。



誤解その4

「オゾン層の穴が地球の温暖化をもたらしているのだ」 という誤解

 気候変動とオゾンホールの間には関係があるが、こういう関係ではない。
 大気の上層にあって、高濃度のオゾンガスによって地球を太陽の放射から守ってくれているオゾン層に穴が開いたのは、CFC(クロロフルオロカーボン)と呼ばれる人口科学物質が原因であり、CFCはモントリオール議定書という国際条約で禁止された。
 オゾン層に穴が開くと、地表に届く紫外線が増えるが、地球の気温には影響を及ぼさない。
 オゾン層と気候変動の唯一の関連は、この誤解とはほぼ正反対のものだ。
 温暖化によってオゾン層に穴が開くわけではないが、温暖化は実際、オゾン層の自然な修復家庭を遅らせてしまう可能性がある。
 地球が温暖化すると、大気の下層は暖かくなるが、成層圏の温度は下がる。そうすると、成層圏のオゾン消失が悪化する可能性があるのだ。



誤解その5

「温暖化について、自分たちにできることはない。すでに手遅れだ」 という誤解

 これは最悪の誤解である。真実を否定してはならないのと同じように、決して絶望しないこと。
 自分たちにできることはたくさんある。
 ただし、今すぐに始めなくてはならない。
 私たちはこれ以上、気候変動の原因と影響を見て見ぬふりをすることはできない。
 政府の取り組み、産業界の革新、個々人の行動を組み合わせて、化石燃料の使用量を減らさなくてはならない。
 自分にできる数十のことが、194ページ以降に載っている。



誤解その6

「南極の氷床は大きくなりつつある。だから、温暖化のせいで氷河や海氷が溶けているというのは、本当のはずがない」 という誤解

 南極の氷の中には、大きくなっている部分もあるかもしれない。
 しかし、南極の大陸のほかの部分は明らかに溶けており、新しい2006年の研究によると、南極全体では氷が縮小している。 たとえ南極の氷の一部が縮小せず大きくなっていたとしても、だからといって、温暖化の影響で世界中の氷河や海氷が溶けているという事実には変わりはない。地球全体では、氷河の85%以上が縮小している。
 そして、いずれにしても、気候変動の局地的な影響は、科学者が観測している地球規模の趨勢を相殺することはできない。
 マイケル・クライトンの小説『恐怖の存在』のように、グリーンランドの氷は大きくなっているという間違った主張をする人もいる。
 実際には、NASAからの最近の衛星データによると、グリーンランドの氷冠は毎年縮小しており、海水面の上昇を引き起こしている。
 1996年から2005年の間に、溶けて消えた氷は2倍に増えている。
 2005年だけでも50立方キロメートルの氷が失われた。



誤解その7

「地球温暖化はよいことだ。なぜなら、寒さの厳しい冬がなくなるし、植物の生長も早くなるから」 という誤解

 この誤った思い込みは、なくなりそうにない。
 局地的な影響はいろいろなので、確かに、冬の天気が今よりも快適になる地域もあるかもしれない。
 しかし、そのように局地的なよいことがあったとしても、気候変動のマイナスの影響は、それよりずっと大きい。
 たとえば、海を例にとろう。温暖化が引き起こす海への変化は、すでに大量のサンゴ礁の死滅を招いている。
 サンゴ礁は、人間にまでつながる海の食物連鎖のあらゆる段階で、生物にエサとすみかを提供してくれる重要な場所である。
 氷床が溶けていることから、海水面が上昇している。
 もし大きな氷床が海の中に溶けてしまうと、世界中の沿岸地帯の都市は水に沈み、何百万もの人々が非難民となるだろう。
 こういったことは、温暖化の影響のごく一部でしかない。
 ほかに予測されている影響として、干ばつの期間の長期化、洪水の激化、より強烈な暴風雨、土壌劣化、大量の種の絶滅、新しい疾病がもたらす人間の健康上のリスクなどがある。
 今より望ましい天候を経験できる人が少数いたとしても、それはほどんど見えないほど小さな場所でしかない。



誤解その8

「科学者が記録している温暖化とは、単にヒートアイランドの影響であて、温室効果ガスには何ら関係がない」 という誤解

 取り組むよりも否定するほうが簡単だからと、温暖化を否定したがる人々は、「科学者が実際に観測しているものは、単なる“ヒートアイランド効果”にすぎない」と主張する。
 ヒートアイランドとは、たくさんの建物やアスファルトのせいで、都市に熱がこもってしまう傾向のことだ。
 これはまったくの間違いである。気温測定は通常、公園でおこなわれている。
 公園は規定した気温の長期的な記録を見ると、地方と都市の両方で測定した気温の長期的な記録とほぼ一致している。
 多くの科学者から、ヒートアイランドは、全体的な温暖化にはほとんど影響を与えないことがわかっている。



誤解その9

「温暖化の原因は、20世紀初めにシベリアに衝突したいん石である」 という誤解

 「何ておかしな」と思うかもしれないが、これはロシアの科学者が実際に提案している仮説である。
 では、この仮説のどこがまずいのか?基本的にすべてである。
 いん石は、火山の噴火と同じように、その規模が大きければ、気候に対して当面の影響を与える可能性はある。
 しかし、そのいん石が衝突したときやそのあとに、温暖化や寒冷化が起こった記録はない。
 いん石による影響があったとしたら、水蒸気にかかわるものが考えられる。
 といっても、水蒸気は最長でも2〜3年の間、大気上空に残っているだけである。
 どのような影響があったとしても、短期的なものであって、これほど将来にわたって感じられるものではない。



誤解その10

「気温が上がっていない場所がある。だから、温暖化なんて嘘っぱちである」 という誤解

 確かに、地球上のあらゆる地点で気温が上がっているわけではない。
 マイケル・クライトンの小説『恐怖の存在』では、登場人物たちが、世界には、気温は若干下がっているか変わっていない場所もあることを示すグラフをみんなで回して見ている場面がある。
 このグラフは、実際の科学者が出した実際のデータだ。
 しかし、そのデータが事実かもしれないからといって、上記の誤解を証明したことにはならない。温暖化とは、温室効果ガスの濃度が上昇することによって、地表全体の平均気温が上がるということだからだ。
 気候は想像を絶するほど複雑なシステムなので、気候変動の影響はどこでも同じというわけではない。
 地球上の地域によっては、たとえば、北ヨーロッパでは、実際には寒冷化する可能性がある。
 しかし、だからといって、全体的には地表の 気温も海水温も上がっているという事実は変わらない。
 この温度上昇は、衛星データなどの何種類かの測定によって実証されている。どの測定を見ても、全体的な結果は同じなのだ。







 これから世界中で協力しなければならない。

 経済も治すし、地球も治す。

 みんなで努力すれば治る。

 治さなきゃダメなんですけどね。