H28.7.12
道
私は、道を何か具体的なもの、触知できるものにすることに対して、用心しなければならないと思います。
私にとって、道は私自身であり、私自身の体現です。
私は時々、美しい絵、彫像あるいは大木の前に坐り、それらを見つめることによって、これらすべてのものの美の本質を想像します。
ある朝、仏陀の絵を目の前に置いて、私がそれについて黙想し、十分に長く彼の目を覗き込んでいると、その向こうに道が見えてきました。
そして、仏陀の目を通して、全人類、道の本質をそっくり見ることができたのです。
その道は、無数の影とともに、何哩も何哩も果てし無く延びていました。
──
私にとって、すでに言ったように、道は私自身です。
道は幸福であり、悲しみ、快楽、愉悦…です。
道は性格の気高さであり、尊厳であり、美であり、愛です。
人間が持っている純粋で偉大なあらゆるものは道です。
それは、これらすべてのもののエッセンスなのです。
クリシュナムルティ